ロイヤルカナン療法食を安く買う方法はある?

ロイヤルカナン療法食を安く買う方法はある?:正規ルートで価格差は出るのか、実際に調べました コスト比較

同じ商品の価格を公式通販と認定オンラインストアで比べてみたところ、調べた4製品すべてで価格がぴったり一致しました。正規ルートのなかで「劇的に安い場所」を探す意味は薄そうです。差がつくのは、送料・ポイント還元・定期購入、そして手続きの手間のほうでした。

最終更新:2026年9月14日/出典:ベッツホームデリバリー、サンドラッグ Online Store(いずれも掲載価格)、共立製薬 かかりつけ動物病院登録サイト/用語集

結論:正規ルート内で「劇的に安い場所」はない

まず、実際に価格を調べた結果からお見せします。ロイヤルカナンが公式に運営する通販サイト「ベッツホームデリバリー」と、認定オンラインストアのひとつ「サンドラッグ Online Store」で、同じ商品の税込価格を比較しました。

商品 ベッツホームデリバリー サンドラッグ Online Store
猫用 腎臓サポート+関節サポート パウチ 85g×12 4,131円 4,131円
猫用 腎臓サポート ローフ パウチ 85g×12 3,286円 3,286円
猫用 ユリナリーS/O+CLT パウチ 85g×12 4,131円 4,131円
猫用 消化器サポート 可溶性繊維 パウチ 85g×12 3,286円 3,286円

4製品すべてで、1円単位まで価格が一致しています。

ところがドライ製品は、同じようには一致しませんでした。 2026年9月14日にあらためて調べた結果です(いずれも2kg・税込)。

商品 ベッツホームデリバリー サンドラッグ Online Store
猫用 腎臓サポート スペシャル ドライ 2kg 7,240円 6,999円 −241円(−3.3%)
猫用 腎臓サポート セレクション ドライ 2kg 7,240円 6,679円 −561円(−7.7%)

同じ日にウェットパウチ(腎臓サポート ローフ 85g×12)も見直しましたが、こちらは両店とも3,286円のままでした。ウェットは一致するのに、ドライでは差がつくということです。

とはいえ差は3.3%と7.7%、金額にして241円と561円。「劇的に安い場所」と呼べる幅ではありません。何時間もサイトを回るより、このあと説明する送料やポイント還元を見たほうが効きます。

ただしドライを毎月買い続けるなら、一度は見比べる価値があります。 2kgを月に1袋として、7.7%の差なら年に約6,700円。ウェットしか使っていないなら、価格差を探す意味は薄いと考えていいと思います。

ただし、この調査には範囲の限界があります。

  • ドライで比べたのは腎臓サポート系の2製品だけです。他の製品でも差が出るとは限りませんし、差の大きさも製品によって違う可能性があります。
  • 価格は2026年9月14日時点の掲載価格です。どちらの店も価格を変えることがあります。
  • 比較できたのはベッツホームデリバリーとサンドラッグ Online Storeの2サイトのみで、他の認定オンラインストアの価格は確認していません。
  • 動物病院での販売価格は比較に含められていません(理由はあとで説明します)。

なのでこの記事は「すべての正規ルートで価格が同一である」と断定するものではありません。「ウェットパウチは調べた範囲で完全に一致し、ドライは調べた2製品で数%の差があった」という事実の提示にとどめます。

そもそも買える場所は3つしかない

食事療法食は、どこでも自由に売られている商品ではありません。正規のルートは大きく3つです。

  1. 動物病院
  2. ベッツホームデリバリー(ロイヤルカナンが公式に運営する、犬・猫用療法食専門の通販サイト)
  3. 認定オンラインストア(ロイヤルカナンジャポンと共立製薬の取り組みに賛同した事業者が運営するオンラインストア)

この記事で確認できた認定オンラインストアは、次の4つです。

  • サンドラッグ Online Store
  • ビックカメラ.com(「ロイヤルカナン公式認定ストア」と明記)
  • 楽天24 どうぶつ医療館(「ロイヤルカナン食事療法食認定オンラインストアです」と明記)
  • ペテモ動物病院オンラインストア

ロイヤルカナン公式には「2024年10月より約10(予定)の『認定オンラインストア』が誕生」と記載されています。つまり上記は全ストアの一覧ではなく、この記事で確認できた分にすぎません。

価格そのものの推移や改定の経緯については、ロイヤルカナン食事療法食は値上げされた? で別途扱っています。

認定オンラインストアで買うには「かかりつけ動物病院の登録」が必要

ここが、検索している人がいちばん詰まるポイントです。認定オンラインストアは、ふつうの通販サイトのように「カートに入れて、支払って、終わり」とはいきません。かかりつけ動物病院の登録という手続きが、購入フローの途中に組み込まれています。

どういう仕組みなのか

サンドラッグ Online Storeの説明によれば、認定オンラインストアとは「共立製薬とロイヤルカナンジャポンが取り組もうとしているオンライン販売の仕組みに理解・賛同した事業者」のことです。そしてこの仕組みは「獣医師による適切な栄養指導のもとでオンライン購入できる仕組み」と説明されています。

そのため、同ストアには「オンラインでの購入にはかかりつけ動物病院の登録が必要になります」と明記されています。

楽天24 どうぶつ医療館の記載も同じで、2024年10月1日から、共立製薬が運営する「かかりつけ動物病院登録サイト」での登録が必要になったとされています。

つまり登録は、各ストアが個別に設けているハードルではありません。認定オンラインストアという仕組みに共通する前提です。「登録が面倒だから、登録のいらない別の認定ストアを探す」という発想は、基本的に成立しないと考えておくのがよさそうです。

動物病院にお願いする必要はありません

ここがいちばん誤解されやすいところだと思います。登録は飼い主だけで完結します。 病院に「ネットで買いたいので手続きしてください」と頼む必要はありません。

登録サイトを運営する共立製薬の案内には、「動物病院IDがなくても かかりつけ動物病院登録サイトの登録はできる」と書かれています。病院からIDを教えてもらえる場合は入力すると検索を省けるだけで、IDがなくてもサイト上で病院を探して指定できます。

ですから、次の通院を待つ必要はありません。今日のうちに自分で済ませておけます。登録に使うログインID(メールアドレス)とパスワードは購入のたびに必要になるので、控えておいてください。

なお、登録サイトを運営しているのがロイヤルカナンではなく共立製薬という動物用医薬品の会社なので、初めてだと戸惑います。これは認定オンラインストアという仕組み自体を、共立製薬とロイヤルカナン ジャポンが一緒に立ち上げた経緯によるものです。怪しいサイトに飛ばされたわけではありません。

購入までの手順

具体的な流れを、ペテモ動物病院オンラインストアが公開している手順(全10ステップ)で見てみます。

STEP1〜3:通常の通販と同じ部分

  1. 会員登録・ログインをする
  2. 商品を選んでカートに追加する
  3. カートを確認してレジへ進む

STEP4〜8:ここが認定オンラインストア特有の部分

  1. ポップアップが表示されるので「OK」を押す
  2. かかりつけ動物病院登録サイトへ自動的に移動する
  3. ペットの情報・動物病院の情報を選択する
  4. 利用規約を確認し、同意する
  5. 確認画面で入力内容をチェックする

STEP9〜10:決済に戻る

  1. 自動的にストアの決済画面へ移動する
  2. 配送先・支払い方法を選択して注文を確定する

注目してほしいのは、レジに進んだあとで登録サイトへ飛ばされるという点です。商品をカートに入れる前に登録を済ませておく形ではないので、「買おうと思ったら知らないページに移動した」と戸惑いやすい作りになっています。

また、STEP6で入力するのは「ペットの情報」と「動物病院の情報」です。初めて買うタイミングでこれらを手元に用意していないと、そこで手が止まります。通院している病院の名称や所在地がすぐ出てくるようにしておくと、手続きがスムーズです。

手順は各ストアで細部が異なる可能性があります。上記はあくまでペテモ動物病院オンラインストアが公開している例なので、利用するストアの案内ページを事前に確認してください。

登録が必要な理由

なぜこんなに手間のかかる仕組みになっているのか。サンドラッグ Online Storeの説明が、その理由を端的に述べています。

食事療法食は健康状態や特定の疾病の犬猫のために栄養バランスが調整された製品であり、獣医師による適切な栄養指導が必要

食事療法食は、一般的なペットフードとは位置づけが違う製品です。だからこそ、オンラインで買えるようにしつつも「獣医師による適切な栄養指導のもとで」購入されるように、かかりつけ動物病院の登録という工程が挟まれています。

ベッツホームデリバリーにも同様の注意書きがあります。

食事療法食をご使用になる際は、必ず動物病院にご相談のうえ、獣医師の指導にしたがってご使用ください

この登録手続きは、買う側にとっては確かに一手間です。ただ「面倒な仕様」というより、食事療法食という製品の性質から来ている設計だと理解しておくと、納得して進みやすくなります。

では、何で差がつくのか

商品本体の価格が同じなら、支払総額や実質の負担で差がつくのは別の要素です。確認できた範囲では、次の3点が判断材料になります。

送料

ベッツホームデリバリーは、6,600円以上の購入で送料無料です。裏を返せば、6,600円に届かない注文では送料がかかります。

ここで気をつけたいのが、2026年6月2日にウェットパウチの販売単位が24袋セットから12袋セットに変更されたことです。1袋あたりの単価は据え置きですが、1回の注文金額そのものが下がるので、以前と同じ感覚で注文すると送料無料ラインに届かなくなることがあります。この変更の詳細は ロイヤルカナン食事療法食は値上げされた? で扱っています。

認定オンラインストアの送料条件は各社で違います。この記事では各ストアの送料条件までは調査できていないので、実際に利用するストアの送料ページを確認してください。

ポイント還元

ベッツホームデリバリーにはポイントプログラムがあり、製品価格の3%が還元されます

認定オンラインストアはそれぞれ自社のポイント制度を持っていて、普段から使っているサービスなら、そのポイントが貯まる・使える環境がすでにあるはずです。ここは「どのストアが得か」というより、自分がすでにポイントを貯めている経済圏はどこかで決まる部分ですね。

定期購入

ベッツホームデリバリーには定期購入オプションがあります。療法食は継続して与えるものなので、毎回注文する手間が省けること自体が実質的な価値になります。

そして、注文を忘れて切らしてしまう事態を避けられる点も見逃せません。継続を前提とする食事において、買い忘れによる中断は金額以上に避けたいことです。

動物病院で買う場合

動物病院での販売価格は、病院ごとに違います。そして公表されている情報ではないので、この記事では動物病院と通販の価格を比較できていません。 「病院のほうが高い」「通販のほうが安い」といったことは、この記事の調査からは言えません。

ただ、動物病院で買うことには価格以外の価値があります。

  • その場で相談できる:食べが悪い、量をどうするか、といった疑問をその場で獣医師や動物看護師に聞けます。
  • 取り置きをお願いできる場合がある:在庫状況によっては、次回分を確保しておいてもらえることがあります。
  • 状態を見ながら継続できる:通院のタイミングとフードの購入が同じ場所で完結します。

通販の手続きが煩雑に感じるなら、まず病院で買い続けるという選択も十分に合理的です。価格が公表されていない以上、気になるならかかりつけの病院で直接聞いてみるのが確実ですよ。

認定ストアかどうかの確認を忘れずに

調べていると、認定オンラインストアであることが明記されていない通販サイトでも、食事療法食が販売されているのを見かけることがあります。たとえばヨドバシ.comでは、認定オンラインストアである旨の記載が確認できませんでした。

この記事では、そうしたサイトを価格比較の対象に含めていません。

認定オンラインストアかどうかは、多くの場合そのストアのロイヤルカナン特設ページや商品ページに明記されています。実際、ビックカメラ.comは「ロイヤルカナン公式認定ストア」、楽天24 どうぶつ医療館は「ロイヤルカナン食事療法食認定オンラインストアです」と、それぞれはっきり書いています。

購入前に、そのストアが認定オンラインストアであると自分の目で確認すること。これは価格以前の確認事項として、習慣にしておくのがおすすめです。かかりつけ動物病院の登録を求められるかどうかも、ひとつの手がかりになります。

費用が続く前提で考えておきたいこと

食事療法食は、単発の出費ではなく、ずっと続いていく費用です。だからこそ「今月どう安く買うか」より「この支出が続く前提で家計をどう組むか」のほうが、実際には効いてきます。

ここでペット保険の話に触れますが、誤解のないように順序立てて書きます。

まず前提として、療法食が必要になっている状態は、すでに何らかの健康上の理由がある状態です。そしてペット保険は一般に、加入前からある既往症を補償の対象外とする設計になっているのが一般的です。

したがって、「療法食が必要になってから保険に入れば、療法食代が戻ってくる」ということにはなりません。 ここは強調しておきます。

加えて、フード代そのものは保険の補償対象外とされることが一般的です。療法食であっても、それはフードの購入費用です。

では保険の話に意味がないかというと、そうではありません。これから迎える子や、まだ健康な同居の犬猫については、備えをどうするか考える余地があります。加入を検討するなら健康なうちに、という順番になるということです。

ただし補償内容は商品ごとに違います。何が対象で何が対象外かは、必ず約款で確認してください。 ここは一般論で判断せず、個別の商品の条文にあたるべき部分です。

保険そのものをどう考えるかは ペット保険は必要か、年間の飼育費用全体の感覚は 猫を1年飼うのにいくらかかるか を参照してください。

フードの変更は必ず獣医師に相談を

最後に、この記事でいちばん大事なことを書きます。

食事療法食は治療の一部です。 価格や購入ルートの話と、何を与えるかの話は、切り離して考えてください。

この記事で扱ったのは、あくまで同じ製品をどの正規ルートで買うかという話です。費用が負担になっているからといって、自己判断でフードを変更したり、量を減らしたり、与える期間を短くしたりすることは避けてください。

ベッツホームデリバリーにも明記されています。

食事療法食をご使用になる際は、必ず動物病院にご相談のうえ、獣医師の指導にしたがってご使用ください

そして、費用が負担になっていること自体を、かかりつけの獣医師に相談してよいと考えてください。継続できる形を一緒に考えてもらうことは、黙って自己判断で変更するよりずっと建設的です。費用の話は切り出しにくいと感じるかもしれませんが、続けられるかどうかは治療の前提に関わることです。

出典

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