猫砂は1ヶ月いくらかかる?

猫砂は1ヶ月いくらかかる?:システムトイレの実額と、固まる砂の単価 コスト比較

システムトイレなら、猫砂代の実額が計算できます。メーカーが交換の目安を公表しているからです。デオトイレとニャンとも清潔トイレを同じ条件で並べたら、月1,287円と1,111円でした。一方で固まる砂は「月に何L減るか」が公表されていないので、月額はどうしても推定にしかなりません。

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最終更新:2026年9月13日/出典:各メーカー公式サイト、ヨドバシ.com 掲載価格(税込)/用語集

結論:システムトイレは月1,100〜1,300円。固まる砂は前提しだい

猫1頭で使った場合の、システムトイレ2製品の実額です。価格はすべてヨドバシ.comの掲載価格(税込)で揃えました。

項目 デオトイレ ニャンとも清潔トイレ
砂・チップ 4L 1,600円 4.4L 1,620円
砂・チップのもつ期間(猫1頭) 約2ヶ月 約3ヶ月
砂・チップの月額 800円 約540円
シート 20枚 2,250円 12枚 1,580円
交換頻度 週1回 週1回
シートのもつ期間 約4.6ヶ月 約2.8ヶ月
シートの月額 約487円 約571円
合計(猫1頭) 約1,287円/月 約1,111円/月
年額 約15,450円 約13,327円

差は月およそ180円、年で約2,100円。同じ「システムトイレ」という方式のなかでの差です。 トイレの種類を変えた話ではありません。

デオトイレの数字はハーフ・フードタイプ(サンド2Lで約1ヶ月)で計算しています。本体の大きい快適ワイドは同じ4Lが約1ヶ月なので、サンド代が倍になり、合計は月約2,088円・年間約25,050円です。お使いの本体がどちらかで、金額がまるごと変わります。

固まる砂のほうは、この記事では1Lあたり89.4〜180.0円という単価までしか出せません。メーカーが月にどれだけ使うかを公表していないからです。自分の家の消費量を掛けないと月額にならないので、その測り方も後で説明します。

先に用語だけ

この記事には「システムトイレ」「固まる砂」という言葉が何度も出てきます。先に整理しておきます。

  • システムトイレ=上下2段の構造。上のすのこに砂(チップ)を入れ、尿はすのこを通り抜けて下の引き出しに敷いたシートに落ちます。砂は固まりません。デオトイレ、ニャンとも清潔トイレがこれです。
  • 固まる砂=尿を吸うと砂そのものが固まるタイプ。固まった塊をスコップで取り除いて、減った分を足していきます。トイレは1段で、シートは使いません。

うちのトイレはどっち? 底がすのこ状で、その下に引き出しとシートが入っていればシステムトイレ。砂だけが入っていて尿をすると固まるなら、固まる砂のトイレです。ほかの言葉は 用語集 にまとめています。

計算の前提

数字を読み違えないように、先に前提を置いておきます。

  • まず猫1頭での使用を想定します。2頭の場合は記事の後半で別に計算しています。
  • 交換頻度はメーカーが公表している目安を使っています。ユニ・チャームはデオトイレについて「月に1回は全てのサンドを新しいものに交換してください」としたうえで、サンドのもつ期間を本体のタイプごとに出しています。猫1頭なら、ハーフ・フードタイプが2Lで約1ヶ月、快適ワイドが4Lで約1ヶ月、子猫用が1.5Lで約1ヶ月。シートはどのタイプも1枚で約1週間です。エステーはニャンとも清潔トイレについて、猫1頭ならレギュラーチップ4.4Lで約3ヶ月、シートは1週間を目安に交換としています(こちらは本体タイプ別ではなく、チップの容量別の目安です)。
  • デオトイレはハーフ・フードタイプで計算します。 後半で比べる本体価格がハーフカバータイプなので、そこに揃えました。快適ワイドをお使いの場合は、サンド代を倍にして読んでください。
  • 価格はすべてヨドバシ.comの掲載価格(税込)で統一しました。 同じ店の、同じ日の価格です。

3つ目は前回からの変更点です。以前はデオトイレ側を価格比較サイトの最安値、ニャンとも側をメーカー公表の店頭実勢価格で計算していたので、出所が違うぶん厳密な比較になっていませんでした。今回は同一店舗に揃えたので、そのまま並べて比べられる数字になっています。

システムトイレ:同じ方式でも年2,000円ほど差が出る

デオトイレの月額

サンドは4Lで1,600円。ハーフ・フードタイプは2Lで約1ヶ月なので、4Lの袋は約2ヶ月もちます。月額にすると800円。シートは20枚で2,250円、週1回の交換なので20週=約4.6ヶ月もち、月額は約487円。合わせて約1,287円/月、年間だと約15,450円になります。

公式サイトの「サンドの入れる量の目安は2Lです。(スノコの底から2〜3cm)」という記載とも合います。2L入れて月1回まるごと交換するので、4Lの袋で2ヶ月ぶん、という計算ですね。

快適ワイドの場合は、同じ4Lが約1ヶ月です。 サンド代は月1,600円になり、シートと合わせて約2,088円/月、年間約25,050円。本体が大きいぶん、ランニングコストも倍近くになります。子猫用(1.5Lで約1ヶ月)ならもっと安く済みます。

ニャンとも清潔トイレの月額

チップは4.4Lで1,620円。約3ヶ月もつので月額は約540円です。シートは12枚1,580円で週1回交換、12週=約2.8ヶ月もつので月額は約571円。合計で約1,111円/月、年間約13,327円。

チップの量の目安は「トレーに入れるチップの量の目安は、底から2〜3cmの高さです」とされています。

効いているのは単価ではなく、減る量です

1Lあたりの単価を出してみます。

  • デオトイレ:1,600円 ÷ 4L = 400.0円/L
  • ニャンとも:1,620円 ÷ 4.4L = 368.2円/L

単価の差はたった8.6%。なのに砂代のほうは約1.5倍も違います。 なぜかというと、減る量が違うからです。

デオトイレ(ハーフ・フードタイプ)は2Lを月1回まるごと交換するので、月に2L使います。ニャンともは4.4Lが約3ヶ月もつので、月あたり約1.5L。使う量が約1.4倍違うので、単価がわずかに高いぶんと重なって、砂代の差になります。快適ワイドなら月4Lなので、差はもっと開きます。

お店で猫砂を選ぶとき、たいていは袋の値段か、よくて1Lあたりの単価を見ますよね。でもシステムトイレのランニングコストを決めているのは、単価ではなく「月に何L減るか」のほうです。ここを見ないまま選ぶと、安いつもりで高いほうを買い続けることになります。

とはいえ、どちらが優れているという話ではありません

この結果を見て「ニャンとものほうがいい」と決めつけるのは早いです。理由は3つあります。

  1. 本体の大きさも構造も違います。 トイレそのものが別設計で、チップの粒やスノコの形も違います。同じ土俵の製品ではありません。
  2. これはヨドバシ1店の価格です。 別の店やセール時期には、差が縮むことも広がることもあります。
  3. 猫が気に入るかは別問題です。 粒の大きさや足触りの好みは猫によって違います。コストで勝っても使ってくれなければ意味がありません。

あと、ニャンとも清潔トイレは2024年6月に花王からエステーへ事業が移っています。古い記事だと花王製品として説明されていることがあるので、情報の日付は確かめてください。

猫が2頭になると、いくらになるか

ここまでは猫1頭の話でした。2頭ならどうなるか、同じやり方で計算してみます。

デオトイレはメーカーが「2頭の場合:ハーフ・フードタイプならサンド2Lで約2週間/シート1枚で約3〜4日」としています。サンドは2週間で2Lなので、4Lの袋は約4週間もつ計算。月に約1.1袋で約1,740円、シートは月7.6〜10.1枚で約856〜1,142円。合わせて約2,600〜2,880円/月です。1頭のときが約1,287円だったので、ちょうど2倍前後になります。

ニャンとも清潔トイレは、レギュラーチップ4.4Lが2頭で約1.5ヶ月とされているので、チップは月約1,080円。ただしシートのほうは、2頭のときの交換目安が公表されていません(公表されているのはマットの目安だけです)。なので合計額は出しません。分からない数字を埋めても意味がないので。

ただしニャンともには「複数ねこ用チップ」という別ラインがあります。公式Q&Aによれば4.0Lで、2頭なら約2ヶ月、3頭なら約1.5ヶ月、4頭なら約1ヶ月。ヨドバシのメーカーページで4.0L 1,510円だったので、2頭で月約755円、3頭で月約1,007円という計算になります。レギュラーチップ4.4Lを2頭で使うと月約1,080円なので、多頭飼いならこちらのほうが安く済みます。ただしこの1,510円だけは1か所でしか確認できていませんので、買う前に店頭価格を確かめてください。シートの目安が公表されていないのは同じなので、合計額はやはり出せません。

ちなみに2.5Lのチップは、1頭で約1.5ヶ月、2頭で約3週間という目安です。容量に対してきれいに比例していますよね。つまり費用を決めているのは頭数そのものではなく、尿量です。体重や季節、年齢でも変わるとメーカー自身が書いています。2頭でも小柄な猫と大柄な猫では、同じ計算にはなりません。

固まる砂:1Lあたりの単価で比べます

なぜ月額を出せないのか

固まる砂は、システムトイレのようには月額を計算できません。メーカーが月にどれだけ使うかを公表していないからです。

ライオンペット「ニオイをとる砂」の公式サイトには、使い方としてこう書かれています。

  • 「トイレ容器に厚さ5〜6cmまで猫砂を入れます。」
  • 「オシッコを吸収して猫砂が固まった後、排泄物と固まった部分をスコップなどで取り除きます。」
  • 「取り除いた分と同量の【ニオイをとる砂】を補充します。」
  • 「猫の尿量が多く、トイレ容器の底が汚れてしまう場合は、厚さ5〜6cmより多めに猫砂を入れることをおすすめします。」

つまり使う量は「固まった分だけ」。猫の尿量とトイレの大きさで決まります。メーカー自身が「尿量が多ければ多めに入れてください」と書いている以上、月に何L使うかは製品側では決まりません。

なのでこの記事では、固まる砂については1Lあたりの単価までを確定値として出します。

1Lあたりの単価

商品 素材 容量 価格 1Lあたり
アイリスオーヤマ ウッディフレッシュ WF-160 16L 1,430円 89.4円
アイリスオーヤマ クリーン&フレッシュ Ag+ KFAG-80 鉱物 8L 760円 95.0円
常陸化工 ファインブルー 12L 12L 1,190円 99.2円
常陸化工 ファインブルー 6L 6L 659円 109.8円
アイリスオーヤマ ペーパーフレッシュ PFC-7L 7L 780円 111.4円
常陸化工 トイレに流せる木製猫砂 12L 12L 1,580円 131.7円
常陸化工 おからの猫砂 6L おから 6L 928円 154.7円
ライオンペット ニオイをとる砂 無香料 5L 鉱物 5L 900円 180.0円
ライオンペット ニオイをとるおから砂 5L おから 5L 900円 180.0円

すべてヨドバシ.comの掲載価格(税込)です。上から安い順に並べました。

ここで気づいてほしいのが、素材で単価が決まるわけではないということです。

いちばん安いのは木の89.4円/L、いちばん高いのは180.0円/Lで、全体では約2倍の開きがあります。ところが同じ鉱物系のなかでも、95.0円/Lと180.0円/Lで1.9倍の差がついています。木も89.4円/Lと131.7円/Lで開いています。「紙は安い」「鉱物は高い」といった素材のイメージだけで選ぶと、けっこうな確率で外します。

もうひとつ、容量の効果がはっきり出ています。 常陸化工のファインブルーは、まったく同じ商品で6Lが109.8円/L、12Lが99.2円/L。大きいほうが9.7%安いです。同一商品で比べられるので、これは容量以外の要因が入らない、きれいな比較になっています。

システムトイレと比べるとどうか

1Lあたりの単価だけを並べると、差は歴然です。固まる砂が89.4〜180.0円/Lなのに対して、システムトイレの砂・チップは368.2〜400.0円/L。2〜4倍ちがいます。 しかもシステムトイレには、これとは別にシート代がかかります。

ただ、これだけで「固まる砂のほうが安い」と言い切るのは早いです。固まる砂は月にどれだけ減るかが読めないので、単価の差がそのまま月額の差になるとは限らないからです。システムトイレの強みは、安さよりも「いくらかかるか事前に分かること」のほうかもしれません。ちゃんと比べたいなら、次の方法で自分の家の消費量を1ヶ月だけ測ってみてください。

月額の目安を出したいなら

ここから先は、この記事が置いた仮定です。メーカーの公表値ではありません。

1Lあたりの単価に「月に使うリットル数」を掛ければ、目安は出せます。ただし何L使うかは家庭ごとに違うので、3パターンで並べます。 自分に近い列を見てください。

商品 1Lあたり 月5L使う場合 月10L使う場合 月20L使う場合
アイリスオーヤマ ウッディフレッシュ WF-160 89.4円 447円 894円 1,788円
アイリスオーヤマ クリーン&フレッシュ Ag+ KFAG-80 95.0円 475円 950円 1,900円
常陸化工 ファインブルー 12L 99.2円 496円 992円 1,984円
常陸化工 ファインブルー 6L 109.8円 549円 1,098円 2,196円
アイリスオーヤマ ペーパーフレッシュ PFC-7L 111.4円 557円 1,114円 2,228円
常陸化工 トイレに流せる木製猫砂 12L 131.7円 659円 1,317円 2,634円
常陸化工 おからの猫砂 6L 154.7円 774円 1,547円 3,094円
ライオンペット ニオイをとる砂 無香料 5L 180.0円 900円 1,800円 3,600円
ライオンペット ニオイをとるおから砂 5L 180.0円 900円 1,800円 3,600円

システムトイレと並べると、こうなります。ニャンともが月約1,111円、デオトイレ(ハーフ・フードタイプ)が月約1,287円でした。月5Lならどの固まる砂でもシステムトイレより安い。月10Lだと安いのは上から4商品までで、ペーパーフレッシュがほぼ互角、残りは逆転します。月20Lなら全商品がシステムトイレより高くなります。

この5L・10L・20Lという区切り自体に根拠はありません。実際の消費量は猫の頭数・尿量・トイレの大きさ・掃除の頻度で大きく変わります。多頭飼いなら20Lの列でも足りないことがあります。

自分の家の実額を知りたいなら、袋を開けた日にカレンダーへ印をつけて、次に開けるまでの日数を数えてみてください。1回測れば、あとはその数字で計算できます。これがいちばん確実です。

値上げでコストはどう変わったか

2026年時点で確認できた猫砂まわりの動きは、こんなところです。

  • コーチョーの「ネオ砂 おから オーガニック 6L/10L」「ネオ砂クイック 6L/10L」は、2026年5月1日から卸の上代が改定されています。ただし公表されているのは新しい上代だけで、旧価格と改定率は出ていません。
  • ニャンとも清潔トイレは2026年8月27日にリニューアルしていますが、これは価格改定の告知ではありません。チップは4.4L/2.5Lのままで、容量も変わっていません。
  • デオトイレの「消臭サンド 4L」「飛び散らない針葉樹の消臭・抗菌チップ 4L」は、2025年9月15日付で卸の終売リストに載っています。

それともう一点。猫砂について、内容量を減らす実質値上げの告知は、調べた範囲では一件も見つかりませんでした。 食品ではよくある手法ですが、猫砂では確認できていません。

ただし「告知が見つからなかった」のと「行われていない」のは別の話です。手元の空き袋の内容量表示を写真に撮っておくと、次に買うときの比較材料になります。

コストを下げる3つの方法

大容量に切り替える

1Lあたりの単価は、容量が大きいほど下がる傾向があります。上の表のファインブルーがまさにそれで、同じ商品なのに12Lのほうが6Lより9.7%安い。16Lのウッディフレッシュが全体で最安なのも同じ理由です。

置き場所と相談にはなりますが、効果は確実です。→ 猫砂の大容量・ケース買いはどこが安いか

トイレの方式そのものを見直す

システムトイレと固まる砂では、コストのかかり方そのものが違います。システムトイレは月額が読める代わりにシート代が固定でかかり、固まる砂は単価が安い代わりに消費量が読めません。→ システムトイレと固まる猫砂、どちらが安いか

買う場所を変える

同じ商品でも、店によって値段は違います。この記事はヨドバシ1店に揃えて計算しているので、別の店なら順位が入れ替わることもあります。実際に買うときは、自分が使う店の価格で計算し直してください。→ ペット用品はどこで買うのが安いか

ただし、安さだけで選ばないほうがいいです

コストだけで砂を決めると、失敗することがあります。

猫には砂の粒の大きさや足触りに好みがあって、気に入らないトイレを使わなくなり、粗相につながることがあります。節約のつもりで切り替えた結果、トイレ以外の場所で用を足されるようになったら、掃除の手間も買い直しの費用も増えて本末転倒です。

切り替えるときは、いきなり全部入れ替えないほうが無難です。今の砂に新しい砂を少しずつ混ぜて、数週間かけて比率を変えていくと、拒否されにくくなります。月に数百円を浮かせるために、新しい袋を丸ごと無駄にしてはもったいないですから。

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