ちゅ〜るの値上げはいつから?

ちゅ〜るの値上げはいつから?:対象アイテムと、内容量が減っていないかの確認 メーカー・ブランド

ちゅ〜るの値上げは、2026年9月1日の出荷分からです。対象は624アイテム。1年前の308アイテムから倍に増えました。ただし内容量は減っていません。

ちゅ〜る以外のフードやおやつの動きは ペット用品 値上げ一覧 2026 にまとめています。

最終更新:2026年9月12日/出典:いなば食品公式リリース、卸の値上げ商品リスト、ヨドバシ.com/用語集メーカー索引

ちゅ〜るの値上げはいつから

いつから、何が対象なのか

いなば食品(いなばペットフード)が公表したリリースによれば、2026年9月1日(火)出荷分より一部製品の価格改定を実施するとのことです。

ここで押さえておきたいのが「出荷分より」という書き方です。メーカーが卸に出荷する価格が9月1日から変わる、という意味ですね。店頭の値札がその日に一斉に切り替わるわけではありません。お店やネットショップが旧価格で仕入れた在庫を持っていれば、しばらくは旧価格のまま売られることもあります。逆に、回転の速いお店では早めに反映されることもあります。「9月1日から店頭価格が上がる」ではなく「9月1日以降に出荷されたものから順次上がっていく」と思っておくと、実際の値札とのズレに戸惑わずに済みます。

2年連続の改定で、対象は1年で倍になりました

ちゅ〜るの価格改定は、これが初めてではありません。1年前の2025年9月1日出荷分でも改定が行われています。

2025年9月1日 2026年9月1日
対象アイテム数 308アイテム 624アイテム
内訳 ちゅ〜る264/ちゅ〜るビッツ32/国産カップ12 下記参照
実施内容 登録価格の変更(JANコード変更なし) 製販価格の変更(JANコード変更なし)

同じ9月1日、2年連続での改定です。そして対象アイテム数は308から624へ、ちょうど倍の規模になりました。

2026年の内訳は次のとおりです。

シリーズ アイテム数
ちゅ〜る 371
クランキー 44
金のだし 40
焼かつお・焼ささみ 34
わがまま猫 19
緑黄色野菜 17
マルウオ・前浜の魚 14
魚づくし 13
鶏づくし・鴨づくし 13
ツインズ 7
その他 52
合計 624

2025年の対象は「ちゅ〜る」「ちゅ〜るビッツ」「国産カップ」の3カテゴリでした。2026年はクランキー、金のだし、焼かつお、わがまま猫、緑黄色野菜と、ブランドを横断して広がっています。ちゅ〜る単体でも371アイテムあって、前年のちゅ〜る264アイテムを上回りました。

去年は「ちゅ〜るが上がった」でしたが、今年は「いなばのおやつがだいたい上がった」に近い規模感です。

実際にいくら上がったのか

改定率は公表されていません

ここが、検索してこられた方のいちばん知りたい部分だと思います。ただ、先に結論を書いておきます。

いなばは改定率も個別の新旧価格も公表していません。

2025年・2026年の両方のリリースを読んでも、書かれているのは次の4つだけです。

  • 改定日(2025年9月1日/2026年9月1日、いずれも出荷分より)
  • 対象アイテム数と内訳
  • 実施内容(価格の変更、JANコード変更なし)
  • 改定の理由

「◯%の値上げ」という数字は、どちらのリリースにも書かれていません。ですのでこの記事でも改定率は書きません。一部にパーセンテージの数字が出回っていますが、一次情報で確認できないため、この記事では扱わないことにしています。

卸の新しい上代を本数別に見る

改定率は分かりませんが、ペット用品卸が公表した「値上げ商品リスト」に、2026年9月1日以降の参考上代(税抜)が掲載されています。

商品 本数 新上代(税抜) 1本あたり
CIAO ちゅ〜る 14g×4本 4本 292円 73.00円
CIAO ちゅ〜る 総合栄養食 14g×4本 4本 304円 76.00円
CIAO ちゅ〜る 14g×20本 20本 1,457円 72.85円
CIAO ちゅ〜る 14g×40本 40本 2,912円 72.80円
CIAO ちゅ〜る 14g×60本 60本 4,367円 72.78円
CIAO ちゅ〜る 14g×120本 120本 8,734円 72.78円
金のだしカップ 70g 195円

ここで2点、注意していただきたいことがあります。

ひとつめ。このリストには旧価格が載っていません。 新しい上代だけが並んでいるので、「いくらから、いくらに上がったのか」は計算できません。値上げ幅を知りたい気持ちはよく分かるのですが、一次情報にない以上、出せない数字です。

ふたつめ。上代は参考価格であり、実売価格ではありません。 これは後ほど具体的な数字で見ますが、店頭で払う金額とはかなり開きがあります。上代表を見て「1本73円になるのか」と受け取ると、実態を見誤ります。

内容量は減っていません

値上げのニュースを見ると、「価格は据え置きで中身が減っているのでは」と疑いたくなることがありますよね。いわゆるステルス値上げ(実質値上げ)です。

ちゅ〜るに関しては、その心配はありません。

2025年・2026年、どちらのリリースにも「JANコード変更なし」と明記されています。

JANコードは商品のバーコードに紐づく識別番号です。内容量や仕様が変われば、原則として新しい番号が振られます。逆にいえば、JANコードが変わらないということは、商品の中身そのものは変えていないという意味になります。

  • 2025年:「登録価格の変更(JANコード変更なし)」
  • 2026年:「■実施内容:製販価格の変更(JANコード変更なし)」

つまり14gは14gのまま、20本入りは20本入りのまま、価格だけが変わります。中身を減らしてこっそり単価を上げるのではなく、正面から価格を上げるという判断です。

負担が増えることに変わりはありません。ただ「いつのまにか量が減っていた」という後味の悪さがない分、飼い主としては受け止めやすい形だと思います。手持ちのストックと新しく買ったものを見比べて「これ、減ってない?」と気を揉む必要もありません。

まとめ買いは得なのか

上代で見ると、1本あたりはほぼ横並びです

さきほどの卸上代を、1本あたりで並べ直してみます。4本入りを基準にした割安率です。

本数 1本あたり 4本入りとの差
4本 73.00円
20本 72.85円 −0.21%
40本 72.80円 −0.27%
60本 72.78円 −0.30%
120本 72.78円 −0.30%

4本入りと120本入りで、1本あたりの差は0.30%。金額にして0.22円です。

ふつうの消費財なら、大容量パックほど1本あたりが安くなる感覚ですよね。箱買いすればそれなりに得をするはず、と。ところがちゅ〜るの上代は、本数が30倍になってもほぼ比例しているだけで、単価はほとんど下がりません。

メーカー・卸の設定上は、まとめ買いの優遇がほぼないということです。120本入りの箱を抱えて帰っても、上代ベースでは4本入りを30回買うのと同じ、という計算になります。

ただし実売は上代の約56%です

では箱買いに意味がないのかというと、そうとは言い切れません。ここで効いてくるのが、上代と実売価格の差です。

ヨドバシ.comでの実売価格を見てみます。

  • 商品:いなばペットフード チャオ CIAO チャオちゅーる まぐろバラエティ 14g×20本
  • 価格:902円(税込)
  • ゴールドポイント10%還元
  • 1本あたり:45.1円(税込)
  • ポイント還元10%を差し引くと、実質40.6円
  • 取得日:2026年9月12日

同じ20本入りの卸上代は1,457円(税抜)。税込に換算すると約1,603円です。実売902円は、その約56%にあたります。ざっと4割引の水準ですね。

上代73円に対して実売45.1円。この差は、まとめ買いの0.3%という差とは比べものになりません。

ここから言えることは、ひとつです。ちゅ〜るで1本あたりを安くしたいなら、本数ではなく店を見るしかありません。 上代表の中でどの本数が有利かを比べても0.3%の世界ですが、小売の値引き幅の違いは桁が違います。どのパックが得かは小売の値引き次第で、上代表からは判断できません。

総合栄養食タイプは1本あたり3円高いです

同じ4本入りでも、通常タイプと総合栄養食タイプでは上代が違います。

タイプ 4本入り上代(税抜) 1本あたり
通常 292円 73.00円
総合栄養食 304円 76.00円

差は1本あたり3.00円、率にして4.1%です。

総合栄養食タイプを日常的に使っている場合、この差は本数のぶんだけ積み上がります。1日1本なら年間で1,000円強の違いです。どちらを選ぶかは猫の食生活の組み立て方によるので一概には言えませんが、価格差があることは知っておいて損はありません。

なぜ値上げされたのか

リリースに書かれた理由を、2年ぶん並べてみます。

2025年:

資材・諸原料・副資材などは急激で大幅な値上り状況にあり、現在もまた上昇中

2026年:

主原料価格の高止まりや人件費・諸経費の上昇、さらには地域紛争を背景とした包装資材等の高騰、為替変動による仕入れ価格の上昇

書き方が変わっているのが分かりますよね。

2025年は「急激で大幅な値上り」「現在もまた上昇中」と、コストが上がっている最中であることを強調した表現でした。対して2026年は「高止まり」。上がりきった高い水準から下りてこない、という意味合いです。

さらに2026年では、要因が具体的に増えています。人件費・諸経費、地域紛争を背景とした包装資材の高騰、為替変動による仕入れ価格の上昇。原料そのものだけでなく、袋やフィルムといった包装材、そして円建てでの仕入れコストまでが理由として並びました。

ちゅ〜るは1本ずつ個包装されたスティック商品です。包装資材のコストが構造的に効きやすい形態であることは、理由を読むうえで頭の片隅に置いておくといいかもしれません。

ペットフード全体でなぜ値上げが続いているのかは なぜペットフードの値上げが止まらないのか で掘り下げています。

家計への影響は月いくらか

改定率が分からない以上、「値上げでいくら増えるか」は計算できません。代わりに、いまの実売価格をもとに「ちゅ〜るに年間いくら使っているか」を出しておきます。

実売45.1円/本(ヨドバシ.com 20本入り902円ベース)での計算です。

1日の本数 1日 1か月 1年
1本 45.1円 約1,353円 約16,462円
2本 90.2円 約2,706円 約32,923円
3本 135.3円 約4,059円 約49,385円

1日1本で年間1万6千円ほど。3本なら5万円近くになります。

数字が大きく動くのは、値上げそのものよりも1日に何本与えているかのほうです。1本と3本では年間3万3千円近い差がつきます。多頭飼いなら、さらに掛け算になります。

なお、これはあくまでヨドバシ.comの実売価格を基準にした試算です。店によって価格は変わりますし、ポイント還元の有無でも実質負担は変わります。ご自身が普段買っているお店の価格で計算し直すと、より実感に近い数字になります。

では、どうするか

何本入りを選べばいいか

上代の1本あたりが横並びである以上、「何本入りが得か」はメーカー側の設定からは決まりません。判断材料は実売価格だけです。

やることはシンプルで、候補の店・パックについて「税込価格 ÷ 本数」を出して比べる、これに尽きます。

そのうえで、ポイント還元を含めた実質負担で見てください。ヨドバシの例では、902円の10%還元で1本あたり45.1円が実質40.6円になりました。10%は小さくない差です。セール時期やクーポン、送料無料ラインなども含めて、最終的にいくら払っていくら戻るのかで比べてみてください。

もうひとつ、本数の多いパックは消費ペースとの相談でもあります。安く買えても賞味期限内に使い切れなければ意味がありません。上代ベースでの割安率が0.3%しかないことを思えば、「大容量のほうが必ず得」という前提で無理に大箱を選ぶ理由は、少なくとも価格表の上では見当たりません。

与える本数を見直す

家計への影響のところで見たとおり、年間支出をいちばん大きく左右するのは1日の本数です。

ただし、ちゅ〜るはおやつです。本数を減らすかどうかは、家計だけで決める話ではありません。与えている目的(投薬の補助、水分摂取のきっかけ、コミュニケーションなど)や、猫の年齢・体調・普段の食事量によって、適切な量は変わります。

いまの本数が適切かどうか、減らしてよいかどうかについては、かかりつけの獣医師に相談してください。 ワクチンや健康診断のタイミングで「1日◯本あげています」と伝えれば、その猫に合わせた助言がもらえます。

値上げをきっかけに一度その会話をしておくと、家計の面でも猫の面でも、納得して続けられる形が見つかりやすいと思います。

出典

※この記事の価格は取得時点のものです。実売価格は店舗・時期により変動します。

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